ミラクルブサイク変身物語 ~沖縄ヒッチハイクシリーズ~
『沖縄ヒッチハイク5』
トラックの運ちゃんに乗せてもらおうとキョロキョロ周りを見回した
なぜトラックの運ちゃん狙いなのか?
なぜなら長距離トラックはあっという間に遠い県に連れて行ってくれると思ったからだ。
おっと!岐阜ナンバーのトラックを見つけた。岐阜はどこだろう・・・たしか石川県の隣の県だったけど、沖縄の方向かな~?学校の社会で、イイクニ(1192年)つくろう鎌倉幕府!系は大得意だったけど、地理は苦手だったとりあえず、アタックするしか道はないのだ
私 「す・すいません・・・あの・・・どこまで行きますか?」
運ちゃん 「金沢やけど 」
私 「あ、すいません、ありがとうございました・・・」
戻ってどうすんの!せっかく地元を離れたばかりなんだし・・・
気を取り直して、勇気を振り絞って次のトラックにアタック、 ナンバーは長野県 おぉ~これは絶対に沖縄に近いだろう
私 「あのぉ~すいません、どこ・・・・お手洗いどこですか?」
運ちゃん 「・・・・」
私 「すいません」
スタスタスターと一目散に逃げてしまった。去年までブンブンブンブンブゥ~ンとバイクをふかしていたような若者系運ちゃんだったから、気が引いてしまったその後、声をかけるのが怖気づいてしまって1時間くらいボーっとしていた。ボーっとしてる間にいろんなことを考えた。
(今なんでここにいるんだろう?明日はどこにいるんだろう?このまま何も食べずに3日間過ごすんだろうな・・・)と考えると心臓の奥底から熱い熱い血がゾクーーーーと這い上がってきた。めちゃくちゃ興奮してきた異常な食行動をとることしかできなかった私にとって、痩せることは、自分の人生を180度変えることのようにバラ色に見えた。そしてまた元気が出てきた
しばらくして、大阪ナンバーのトラックを見つけた大阪だ~大阪って絶対遠いよね!
トラックを見たら誰も車に乗っていなかったから、運ちゃんを待ち伏せした。
その10分後・・・ごっついおじさんがトラックに乗ろうとした。
私は、ビックマック280円の旗を振りながら運ちゃんに駆け寄った。
私 「す、すいません!沖縄行きたいんですけど、どこまで行きますか?」
運ちゃん 「大阪や。」
私 「すいませんが、の、乗せてください!お願いします!すいません!」
意味はないのに、ビックマック280円の旗をとっさに差し出した
運ちゃん 「どっから捕ってきたんや(笑) まぁ乗れや」
やった~!!!どうやらビックマックが気に入ってくれたみたい(笑)
持ってきてよかった~
生まれて初めての大型トラックの助手席に乗ることができた。
私はあっという間に石川県から富山、富山から大阪まで向かうことになった。
トラックの運ちゃんはとってもいい人だったが、無口だった。走行中、ほとんどしゃべることはなかった。
1時間後、トラックの運ちゃんは、とあるネオンの明かりが密集しているところで車を停めた
えぇーーーーやばい・・・これはやばい・・・予想外の展開だ!
つづく・・・
つづきはこちら→『沖縄ヒッチハイク6』
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